|
介護当番に行くと、もう夕食を食べている途中だった。 私といるときは食べると言わないときのほうが多い。 2週間前の数日間は食欲が無かった。 それが、猛然と食べていて、私が来たことも気付かない。 母がお稽古に出るのにも気付かない。 この病気、色々な行動が、欲というより衝動的になされる気がする。母が出かけて15分ほどして、 ご飯が茶碗にまだ少し残っている状態で食べるのをやめた。 母がどこへ行ったのかと聞く。 なぜか「もう帰ってくるだろう」と言う。 「お前はどこへ行くんだ?」と言う。 トイレに行く。 戻りながら言う。 「ご飯を食べないといかん」 「今、食べたばかりだよね」 「食べてない!」 「そこに自分が食べた残りがあるでしょ?おかずもご飯も」 無視。 台所へ行く。 食べ物を探す。 薬を見つけて、持って来る。 薬の袋を全部開けて、落ち着き無く入れたり出したりする。 15分ぐらい経って、ようやく一つを選ぶ。 なんとか飲まないように止める。 なかなか未練が断ち切れないが、ふと、ご飯を思い出す。 「お前はご飯食べないのか?」 「私は自分の家で食べて来たよ」 「はぁ?!何をバカな…(家はここだろ)」 もう、その先はこっちの話なんて聞いちゃいない。 バカに話しても無駄だといわんばかりの、昔から変わらぬ態度になる。 「ご飯、食べないといかん!何を食べるんだ?!」 「そこにあるのを食べるんだよ」 テーブルの上の自分がつい先ほど食べていたものが、 また新しく見える。 ご飯を食べ始める。 せわしなく、食べる。 なぜか机をタオルで拭きつつ、途中でお茶を何度も入れる。 時折、食べるのを中断して、テレビの音声を復唱する。 単語一つもまともに言えなくなってきたな。 ウロウロ外へ出て行かなければOK。 こういう時の父を母は「狂ってる」と表現する。 ずっとゴソゴソしながら食べ続けた。 母の分もご飯を全部食べ終えたところへ、母が帰宅。 帰ってくるなり、母の言う台詞が、また「ご飯食べる?」だ。 「食べた。モニ子と食べた」 30分食べ、20分ぐらいの薬漁りを挟み、 それからまた2時間近くで2人分以上を食べ続けた父。 さすがに、満腹感があったかな? それとも、2言めが出るということは、 「狂ってる」状態から母が帰った瞬間に我に返ったのだろうか? 私と2人で食べたと嘘を言ったことは、 母の分まで食べちゃった言い訳ともとれる。 謎だよね、謎。 スイッチは色々に作用して、正しいスイッチの時もちゃんとある。 時折、おかしいスイッチが入ってるからって、惑わされちゃいけない。 普通の時はちゃんとしっかり経験豊富な長老なんだもん。 やっぱ、謎だ。 ブログランキング ブログ村
|
| << 前記事(2012/02/08) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/10) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2012/02/08) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/10) >> |